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あごの痺れ

7/7/2021

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本日はAさんのケースをお話します。

他院で治療を繰り返し、もう何年も完治しない状態が続いていたAさんがセカンドオピニオンで来院されました。
歯の根の治療(根管治療)を何度もやり直しては痛みが再発し、数年前からあごの痺れも治らないとのこと。

私の今までの経験では他院での根管治療の不備で痛みが続いている患者さんを
再治療によって完治させたことはありますが、あごの痺れまで生じているケースは初めてでした。

まずレントゲンを撮影しましたが、根管治療のクオリティが低いことは分かりました。
そして根っこの先に病変を疑う大きい黒い影もありました。
でもまだあごの痺れに繋がるような情報が得られていません。
それから患者さんにお断りしてCTを撮影させてもらいました。

嫌な予感がします...

根尖病変が下顎管にまで拡がり下歯槽神経を圧迫していることが分かりました(分かってしまいました...)

難しいのでここで簡単に下顎の骨の構造を説明いたします。
骨の中には下歯槽管というトンネルがあって神経と血管はこのトンネルの中にあることで守られています。
通常は骨の中でしかも奥(歯根の先よりももっと下方)にあるためそこを損傷することはありません。
もちろん損傷してはいけません。
今回の症例では歯根の先端にある病巣が下方に大きくなってしまい、本来触れるはずのないトンネルを上から圧迫している状態でした。

診断の結果、完治はかなり難しいとお伝えはしましたがAさんの転医の意志、歯の保存の意志が強かったため
当院で再根管治療をトライすることとなりました。

治療開始から2ヶ月。

痛みは完全に失くなりました。
グラグラしていたのもほぼ正常に戻りました。
痺れは完全ではありませんが感じない日もあるそうです。
トンネルを圧迫していた影も少し小さくなりました。

完治してくれるといいなと思います。



























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