みなさまこんにちは。
最近ブログの執筆ペースが遅くなっていてすみません。
コロナ騒ぎは相変わらずですが不要不急ということで敬遠されていた歯科ですが
漸く世間が落ち着いてみなさんも正しく状況が判断できるようになってきたみたいですね。
患者さんの来院が戻りつつあります。
口腔衛生はコロナに限らず万病の予防なのですよ!
検診はもちろんのこと、症状があれば早めのご来院をお勧めします。
さて最近のケースですが『噛むと痛い』と仰る患者さんがお二人来院されました。
お一人目は右下奥から2〜3番目の痛みを訴えていらしたケース。
「食事中に噛んでると痛くなってくるんです」と困り顔。
噛み合わせの診断をしましたが該当する奥歯には異常はありませんでした。
でも症状は確かなので気のせいではありません。
患者さんの訴えをあまり信用してはいけないのが診断の鉄則!です。
診察範囲を広げて精査していくと一番奥、親知らずに虫歯を発見。
症状の確認もできたので診断がつきました。
でも患者さんは首を傾げています。
「そんなに奥の方に痛みは感じていなかったのに...おかしいなぁ」
そうなんです、感覚は曖昧であってあまり信用ならないものなのです。
次にお二人目のケースですがやはり痛みのケース、でもちょっと違います。
「食事中に噛むと左上の奥歯が痛いんです」
もちろん精査しましたが異常所見はなし。でも代わりに左下奥歯に虫歯を見つけました。
結局その歯を治療することになりました。
でも患者さんは困り顔。
Eさん 「先生、私痛いの上だと思うんですけど〜」
私 「大丈夫、この歯治療しようね。治療後にまだ痛みが残ってたら教えてね」
Eさん 「(渋々)は〜い」
結局痛みは無くなりました。
このケースでは痛みの感覚が上下逆でした。
痛みの診断は非常に難しく奥が深いので私は大好きな(得意な?)学問です。
この2ケースのように必ずしも患者さんの訴え通りではなかったり、
あるいは上下が逆ということは実は良くあります。
以前ブログで治療のための診断(ディシジョンメイキング)ということを書きましたが
病気を特定することだけが診断ではなく治療の必要性や緊急度、そして治療法の選択と
あらゆる過程で診断は連続しているのであって、どこかだけを切り取って成り立つものではありません。
これからも『正しい診断』『正しい診療』を行っていこうと思わせてくれた良いケースの報告でした。
最近ブログの執筆ペースが遅くなっていてすみません。
コロナ騒ぎは相変わらずですが不要不急ということで敬遠されていた歯科ですが
漸く世間が落ち着いてみなさんも正しく状況が判断できるようになってきたみたいですね。
患者さんの来院が戻りつつあります。
口腔衛生はコロナに限らず万病の予防なのですよ!
検診はもちろんのこと、症状があれば早めのご来院をお勧めします。
さて最近のケースですが『噛むと痛い』と仰る患者さんがお二人来院されました。
お一人目は右下奥から2〜3番目の痛みを訴えていらしたケース。
「食事中に噛んでると痛くなってくるんです」と困り顔。
噛み合わせの診断をしましたが該当する奥歯には異常はありませんでした。
でも症状は確かなので気のせいではありません。
患者さんの訴えをあまり信用してはいけないのが診断の鉄則!です。
診察範囲を広げて精査していくと一番奥、親知らずに虫歯を発見。
症状の確認もできたので診断がつきました。
でも患者さんは首を傾げています。
「そんなに奥の方に痛みは感じていなかったのに...おかしいなぁ」
そうなんです、感覚は曖昧であってあまり信用ならないものなのです。
次にお二人目のケースですがやはり痛みのケース、でもちょっと違います。
「食事中に噛むと左上の奥歯が痛いんです」
もちろん精査しましたが異常所見はなし。でも代わりに左下奥歯に虫歯を見つけました。
結局その歯を治療することになりました。
でも患者さんは困り顔。
Eさん 「先生、私痛いの上だと思うんですけど〜」
私 「大丈夫、この歯治療しようね。治療後にまだ痛みが残ってたら教えてね」
Eさん 「(渋々)は〜い」
結局痛みは無くなりました。
このケースでは痛みの感覚が上下逆でした。
痛みの診断は非常に難しく奥が深いので私は大好きな(得意な?)学問です。
この2ケースのように必ずしも患者さんの訴え通りではなかったり、
あるいは上下が逆ということは実は良くあります。
以前ブログで治療のための診断(ディシジョンメイキング)ということを書きましたが
病気を特定することだけが診断ではなく治療の必要性や緊急度、そして治療法の選択と
あらゆる過程で診断は連続しているのであって、どこかだけを切り取って成り立つものではありません。
これからも『正しい診断』『正しい診療』を行っていこうと思わせてくれた良いケースの報告でした。